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2017年

6月

23日

夫婦関係と発達障害「エリート」も多いアスペルガー

 

 

 ――最近、大人になってからアスペルガー症候群であることに気付いた「大人の発達障害」が注目されるようになりました。増えているのでしょうか?

 「絶対数が増えているというよりも、日本の家族や社会のあり方が変化し、見えやすくなってきたのだと思います。昔のようにお父さんは仕事ばかりして、遊ぶのも外で、ろくに家にいないし、家族のことは妻に任せきり。妻は妻で女同士で過ごしていて、男女7歳にして席を同じくせずという環境であれば、アスペルガー症候群の人は目立ちません。しかし、コミュニケーション能力がずっと問われるようになった今は、空気が読めない人は「KY」と言われ、仕事ばかりではなく、『お父さんも育児を』となれば様々な役割を演じなくてはならず、アスペルガーの人の問題が様々なところで見えてきます。今日、私の診療に来た女性は、アスペルガーと診断されたのが20歳です。同窓会で同級生の非言語のメッセージが読めずに、学生時代に好きだった人の自宅に連れて行かれて、望まない性行為をさせられてしまい、統合失調症のような状態を発症してしまいました。その女性の母親に話を聞くと、『夫は自分や娘の気持ちを全くわかってくれない。自分勝手』という話をしていました。昔ながらの厳格な家庭を守っている人って、たいていエリートですから、そういう中にたくさんアスペルガーの人が隠れていますよ」

 ――パートナーが対処する方法はありますか?

 「距離を持たないといけませんね。ある人のだんなさんは予備校の人気講師で、年収が数千万円ということでしたが、やはりアスペルガーでした。その奧さんは、『私はうちの夫に、息子をどういう風に遊ばせればいいかを伝える場合、すべてストーリー仕立てで書く。夫がその通りにしてくれたときには、彼が好きなコーヒーをいれてあげると、うれしそうに飲むんです』と工夫を話してくれました。してほしいことを具体的に伝えて、ご褒美を上手に与えるということでうまく回しているのですね」

 ――アスペルガーの多くは男性ということですが、男性本人はどのようにしてパートナーシップを築けばいいのでしょうか?

 「まず、お母さんの育て方が大事になってきますね。例えば、思春期になって、いいと思う女の子ができる頃から、女性はどういう生き物で、こういう風に男性に接してもらえると嬉しいのよということをパターン的に教え込むことです。こういう付き合い方をしなさい、こういうことはしてはいけませんと教え込めば、それを覚えて、実行するようになります」

 ――それ以外はできないのですかね? 応用力は身に着けられませんか?

 「でも、1人の人間がそれだけできれば十分でしょう?」

 ――確かに。一般の男性だって、「女心がわからない」と言っている人多いですものね。

 「それとお母さんが、いずれ、あなたはこの家族から離れていくのよということを息子に教え込まなくてはいけません。お母さんと息子という世界が、結婚しても続くと考えてはいけない。これは一般の男性でも言えることですけれどもね」

 ――いわゆるマザコン的な感じでしょうか?

 「そうそう。マザコンの中にもかなりそういう人がいます。健康な子どもは外で友達と遊んだり、スポーツに専念したりして自分から距離を取って行きます。そうならない子どもの場合、母親は、だんだん自分から距離を取っていくのがいいです。具体的には、12歳になったら、あんたは男で、お母さんは女なんだから、前腕の長さ以上の距離を置くということを伝える。12歳までは一緒にお風呂に入ろうが、一緒に寝ようがOK。でも12歳過ぎたら、お母さんとの距離を保つ。お風呂に入るのも一緒に寝るのもだめ。男の子にとって、お母さんは昔おっぱいを吸っているわけですから、アスペルガーの人は、高校生になってもお母さんのおっぱいを吸っていることをおかしいと感じないんです」

 

 

 ――それは困りましたね。

 「もう一つ問題なのは、お母さんは急に自分の息子が男になったのに気付いて、遠ざけることがあります。すると、昨日まで僕のことを抱っこしてくれていたお母さんが急に僕を避けるということで、アスペルガーの男の子は理由がわからなくて混乱するわけです。一般的な子どもは、ほかの子どもとグループを作って、お母さんと徐々に距離ができていく。そして今度は彼女ができるわけでしょう。彼女ができない男だとうちにいるしかありません。アスペルガーの家庭だと、たいていお父さんは家にいませんから、お母さん自身も寂しくて、息子とくっついてしまいます」

 

 

「アスペルガーの人が上手にパートナーシップを築くには、親の育て方が大事」と話す宮尾さん

 ――共に依存してしまうわけですね。

 「そうです。その息子とくっついている時に、ある日男になっていることに気づき、遠ざける。すると、子どもはお母さんに暴力を振るうこともあります。また、お母さんは、生理的なことを性的なことと勘違いして、自分が何とかしてあげなくてはと処理してあげてしまうこともあるのです。夫は家庭に不在でコミュニケーションも取れませんから、だんなにどうにか教えてあげてねということもできないのです。アスペルガーの男性は、自分がこっそりやっていることを人に見られるのを嫌います。私が診ていた患者さんもそうですが、おしっこをするところをお父さんが人に見られるのがいやだからと、お母さんが立って教えてあげたそうです」

 「もう一つの問題は、男の子にとって、父親と母親はいつまでも父親と母親なんです。女の子にとっては、父母は未来の夫婦像なんです。男の子の方は、結婚して自分が夫として生活を作っていくということを考えない。未来を想像できないのです。どういう家庭を作るのか、自分の家族で学んでいないのです。だからこそですが、母親と娘の関係はややこしいこともあります」

 ――女の子のアスペルガーの場合は、どのように対処ができますか?

 「極端なことを言えば、戦前の女性教育です。男女7歳にして席を同じくせずですよ。セックスは結婚するまでいけません。何か男性に性的なことを言われたら、家に電話して相談しなさいと教え込む。私が診ていたある女の子は、好きであることとセックスすることの違いがまったくわかりませんでした。13歳の女の子が、付き合っていた同じ年の子どもと性的な関係を持ってしまいました。相手が裏で悪いことを考えているということが想像できないのです。町を歩いていたアスペルガーのある子が、『お嬢さん、すごく汗をかいていますね。それじゃ体に悪いから、シャワーを浴びた方がいいのではないですか?』と言われて、ついていってしまったということもありました。ですから、そういうことを親は一つ一つ教えなくちゃいけないのです。男女の関係はほとんど非言語のコミュニケーションで成り立っています。理解するのがアスペルガーの人は苦手なのです。一般の人のように、裏にある意図を読めて、逃れるコツを知っているなら大丈夫ですが、デートをして『あなた今日は疲れているでしょう。何もしないから今晩泊まりなさい』と言われて信じてしまうのがアスペルガーの女性です。だから、親が必ず報告しなさいと戦前の厳格な親のように振る舞う必要があるのです」

 ――親は早期発見して、早めに対処した方が、本人も生きやすくなるのでしょうけれども、アスペルガー症候群を早めに気付くポイントはあるのでしょうか?

 「女性の場合は、思春期に身体不調が強く出やすいですね。女性の場合、思春期に女性ホルモンが出て、体形が変わり、生理が始まるわけですが、その変化が余計強く起きます。眠くてつらい。学校に行けないという人に多いです。また、感情と身体の間に結びつきがないのも特徴です。ある男のところに行くと、心臓がドキドキするので、私は心臓が悪いのだと思いますなんて言います。ある人は、おじいちゃんが死んだら、目から水が出る。お母さんも目から水が出ている。なぜ?と聞きます。それが悲しいという気持ちで、その水は涙なんですよと説明して初めて結びつきます。また、ガールズトークができない。それが一番発見しやすいかな」

 「それから結婚前に男性に性的に望まぬことをされたという人に多いです。女性の場合は、基本的にほかの人の目を気にしないから、スカートが極端に短い人が多いのです。これが10代前半ならおかしくないですが、18、19歳だとおかしいでしょう? 私の診ていた人で水商売に行った人がいますが、『私は水商売に入って初めて、働く喜びを得ました』と言うのです。おじさんたちがあなたはよく笑ってかわいいねとちやほやしてくれる。それはもちろん、距離感がないからです。ベターとくっつくから、男が喜ぶんです。でも、話すと面白くないから、その人気は長く続かないですね」

 ――男性の場合は、何が早期発見の決め手ですか?

 「男の子の場合はやはり、こだわりですね。電車ばかりに没頭するとかですね。男女両方とも、感覚過敏はありますね。触覚のほかに音や匂いにも敏感ですね。わりと、特徴的なのは、しいたけが嫌いということですね。キノコが嫌いですね。キノコってかむとかみ切れるのだか、そうでないのかわからない。その感触がのみ込みづらくて、その経験を1度やると食べられなくなる。キノコをきらいな人は多いですね」

 

 

読売オンライン

2017年

6月

23日

「頭が良くなる」未承認薬、個人輸入を禁止へ

 

 

「頭が良くなる」などの触れ込みで使われている未承認薬について、厚生労働省は22日、個人輸入を原則禁止する方針を決めた。

 国内の使用実態は不明だが、海外での調査報告などを踏まえ、健康被害や乱用のおそれがあると判断した。

 対象の未承認薬は「スマートドラッグ」と呼ばれる。本来はてんかんや注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療に使われる薬などで、個人輸入代行業者は、集中力向上や学習能力の改善などを宣伝している。一定の数量内なら税関の確認だけで個人輸入が可能だが、有効性や安全性は不明だ。

 今後、関係学会や団体の意見を踏まえ、個人輸入禁止対象の品目リストを作成。各税関に、医師の処方箋や指示なしでの個人輸入禁止を通知する。

 

 

読売新聞

2017.6.23

 

2017年

3月

06日

発達障害、入学前からの対応が不可欠

 

新学期を控え、発達に課題を抱えるお子さんの就学について、まだ相談を続けているご家庭もあるかもしれません。総務省行政評価局は先頃、発達障害者支援に関して、乳幼児期から切れ目なく適切な支援が受けられるよう、文部科学省と厚生労働省に勧告しました。発達障害児への支援には、何が必要なのでしょうか。

「支援法」から10年、学校も試行錯誤

2004(平成16)年12月に制定された発達障害者支援法(05<同17>年4月施行)は、国や都道府県、市町村に対し、発達障害の早期発見と発達支援、就労・生活支援、家族への支援を行うことを義務付けています。

施行から10年が経過し、その間、2007(平成19)年度から、かつての特殊教育が「特別支援教育」に衣替えされて発達障害も対象になり、通常学級の中で特別な配慮が行われたり、通級による支援が行われたりするようになりました。以前なら「困った子」「できない子」などと本人の問題に帰されていたものが、実は努力の問題などではなく、個々の状態に応じて特別な支援が必要であることが、ようやく認識されるようになってきた10年であると言うこともできます。

ただ、学校現場にとっても、試行錯誤の10年間だったことは確かです。通級のための教員加配はあるものの、大抵は学級担任が、特別支援教育について研修を受けたり、独自に勉強をしたりしながら、通常の学級の中で、対象となる児童生徒一人ひとりの「困り感」に応じて、手探りで配慮を加えながら、全体の授業を進めています。ティームティーチングで入ったもう一人の教員や、学習支援ボランティアが、授業の中で個別に指導を行うこともあります。

まずは早期発見と支援計画から

勧告によると、乳幼児検診時や在学中の行動観察で、発達障害が疑われる児童生徒を見逃している恐れがあるといいます。それが支援の遅れにつながり、不登校や暴力行為などの「2次障害」につながっている場合がある……というのです。

また、作成すべきものとされている支援計画が、医師の診断のある児童生徒だけに限定され、支援が必要な者に計画が作成されず、進学先への引き継ぎも十分に行われていない恐れがあるとしています。

そこで、市町村での早期発見に資する有効な措置を講じるとともに、支援計画の作成対象とすべき児童生徒の考え方を示し、必要な支援内容等が引き継がれるよう、具体例を挙げて周知すべきだとしています。

発達障害は「発達の凸凹(でこぼこ)」とも言われるように、できない部分がある反面、特定の分野には飛び抜けて能力を発揮するケースも少なくありません。少しの配慮で学級や授業に適応を図る一方で、早期からのきめ細かな支援により、その子の能力を最大限に伸ばすことが求められます。

それには、手厚い支援体制も欠かせないでしょう。通級は新年度から10年間で対象児童生徒13人に1人の教員が自動的に配置されること(基礎定数化)も決まりましたが、今後とも更なる充実が期待されます。

※総務省 発達障害者支援に関する行政評価・監視<結果に基づく勧告>
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/110614.html

(筆者:渡辺敦司)

ベネッセ 教育情報サイト

2017年

2月

15日

<ADHD>母6割、確定診断で「原因分かり、ほっとした」

 

 ◇製薬会社のネット調査

 

 発達障害の一つで、多動性などの特徴があるADHD(注意欠陥多動性障害)の子を持つ母親の6割が、確定診断を受けて「症状の原因が分かりほっとした」と考えていることが、製薬会社のインターネット調査で分かった。一方、ADHDが疑われる子どもを担当した小学校教師の3割は、保護者に子育て支援機関への相談や医療機関の受診を勧めなかったと回答、学校の支援が不十分な実態も浮かんだ。

 

 治療薬を開発している塩野義製薬とシャイアー・ジャパンが共同で実施。昨年11〜12月、小学生の子どもが確定診断を受けた全国の母親283人と小学校教師103人から回答を得た。

 母親の4割は診断を受けたことで「子どもの将来が心配で落ち込んだ」と回答しており、調査を監修した児童精神科医の斉藤万比古氏は「衝動性などの特性は弱みでもあり強みでもあるが、親にとっては不利になるという恐れが強い」と指摘。「身近な学校や支援窓口に相談するプロセスがあるといい。教師には困っている親に手を差し伸べ、向き合ってほしい」と求めた。

 

 ADHDの当事者であり、支援活動に取り組むNPO法人「えじそんくらぶ」(埼玉県)の高山恵子代表は「育て方が原因ではないと分かることで、虐待防止につながる。不登校や自尊感情の低下といった2次障害を防ぐには、投薬治療だけではないトータルな支援が必要だ」と話した。

 

毎日新聞

2017年

2月

02日

増える「大人の発達障がい」本人を追い込む“二次障がい”に注意!

 

 

ホウドウキョク 2/2(木)    

増える「大人の発達障がい」本人を追い込む“二次障がい”に注意!

 

 

 

大人の発達障害が増えている。そのワケは?

 

 

発達障がいの子どもは「クラスに2人以上」

発達障害のある子どもの医療機関の受診状況を総務省が調べた結果、半数以上の機関で初診までに3カ月以上、中には約10カ月以上待たされていることがわかりました。
これは発達障がいの子どもが増えているせいでしょうか?

2012年に文科省が行った全国の公立小中学校での調査では、“発達障がいの可能性がある”児童生徒の割合は6.5%でした。
これは15人に1人。つまり、クラスに2人程度になります。
ただ、これは通常学級が対象なので、特別支援学校等に通っている児童生徒を含めると、実際の数字は6.5%よりも高いと思われます。
とはいえ、発達障がい児者自体が増えたということではなく、1980年代後半から診断基準が普及したことで「発達障がいと診断される人が増えた」と解釈するのが一般的です。

 

 

 

発達障がいは男性に多い

発達障害は、発達障害がい者支援法により、
・自閉症スペクトラム
・学習障がい(LD)
・注意欠陥多動性障がい(AD/HD)
・・・の3種類に分類されています。

「自閉症スペクトラム」は比較的新しい診断名です。
発達障害がいの症状には多様性があり、連続体として重なり合っているという考え方に立って、2013年にアメリカの精神医学会が、自閉症やアスペルガー症候群などを統合した「自閉症スペクトラム」という診断名に統合したのです。

2012年の文科省の調査では、全ての発達障がいの男女比は、男2.4:女1でした。
米疾病管理センターのデータでは、自閉症スペクトラムの男女比は5:1となっています。
なぜ男性に多く発現するのかは、よくわかっていません。

 

 

原因は先天性の脳機能障がい

発達障害の原因は、主に先天性の脳機能障がいです(知能障がいを伴う場合もあります)。
親のしつけや育て方の問題ではありません。
後天性は一切無く、生後に発病する心の病気ではありません。
発達障がいのお子さんを抱える親御さんは、今もそうした偏見や間違った見方に苦しむことも多いのです。

では、なぜ脳に先天的な機能障害が生じるのでしょうか?

 

 

「遺伝」だけではなく、「環境」も関与

まだ完全には解明されていませんが、近年の研究によって“遺伝”と“環境”という二つの要素が複雑に関係していることがわかってきています。

アメリカで行われた研究で、以下のような結果が出ました。
自閉症スペクトラムの兄弟がいる場合、もう一人も自閉症スペクトラムである確率は、一卵性双生児の時は70%台、二卵性は30%台、通常の兄弟は20%以下だったというのです。

このことによって、遺伝が関係していることはわかりました。
ただし遺伝子が同一である一卵性双生児でも100%ではないため、遺伝子以外の要素…「環境」要因も絡んでいることも併せて明確になったのです。

 

 

「環境」とは、出産後ではなく、妊娠中の「環境」

妊娠中に母親が抗てんかん薬「バルプロ酸ナトリウム」を服用すると、赤ちゃんの自閉症スペクトラムのリスクがおよそ3倍に高くなることが分かっています。
また、母親が妊娠中に抗うつ薬を服用すると、高確率で赤ちゃんが自閉症スペクトラムで生まれるという調査結果もあります。

大人になってから判明する発達障がいが増えている!

近年、「その場の雰囲気が読めない」「コミュニケーションが苦手」「時間や期限が守れない」「約束や用事をよく忘れてしまう」「衝動的に行動してしまう」…といった症状から、大人になって初めて発達障がいが発覚するケースが増えています。
これらのことは、誰でも1度や2度はあることのように思えます。
しかし発達障がいの場合、「時々」ではなく「いつも」こうした問題が起き、日常生活に支障が出るのです。

 

 

なぜ大人になるまで診断されなかったのか?

発達障がいの症状が、大人になって初めて出るということはありません。
必ず3歳ころまでには症状は発現しているのです。
しかし、知的障がいを伴わない発達障がいの場合、「少し変わった人だ」と認識されながらも、普通に大人になっていくケースが多くあります。
むしろ、学校の勉強などはとても優秀で、受験でも成功することもあり、本人も周囲も発達障がいであると気づかないこともあります。

 

 

「大人の発達障がい」診断のきっかけは゛二次障害“

先ほどのようなことが職場で続くと、上司や周囲が激しく叱責することもあるでしょう。
あるいは何度注意されても、自分の行動を改善出来ないことで気を病んでしまい、「自分は何をやっても駄目なんだ」と、うつ病、不安障がいなどを発症することが少なくありません。
そうした、うつ病、不安障がいなどが「大人の発達障がい」の“二次障害”です。
“二次障がい”は、「大人の発達障がい」でトラブルを抱える本人を、更に追い込み、苦しめます。
実際には、二次障がいをきっかけに心療内科などを受診して、発達障がいと診断されるケースが多いのですが…。

 

 

「大人の発達障がい」と診断されたら

治療については、主に薬物療法と生活療法の二つがあります。
ADHDには治療薬があり、最近成人にも適応されました。
またうつ病など二次障がいへの治療としても、薬物療法はよく行われています。
発達障がいがある場合の精神障がいは、少量の薬物でも効果があることが多いのです。
生活療法では、障がいについて理解を深めることを目的とした心理教育や、コミュニケーションの向上を目的としたSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)などが行われます。

もし、社会生活の中で何らかの生きづらさを感じていたり、自分も周囲も困っているようであれば、専門機関に相談しても良いかもしれません。


◆渡邊千春先生 監修
平成24年9月 千春皮フ科クリニックを開院。
医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会専門医、日本アレルギー学会会員、日本臨床皮膚科外科学会会員


※2015.3.23 産経新聞


小学校入学前に通う“塾” 「発達に課題」「学校生活に不安」…社会性を育む“配慮”と“実践”

 

小学校入学を前に、発達に課題のある子供を対象に対人コミュニケーションなどの社会性を育むソーシャルスキルトレーニング(SST)を行う塾が増えている。発達障害(学習障害や注意欠陥・多動性障害など)の診断を受けた子供に限らず、集中して話を聞けなかったり集団行動が苦手だったりなど小学校生活に不安のある子供にも対応。口コミで利用が広がっている。


■個別の指導計画を基に

 小さな机と椅子が並び、小学校の教室を小さくしたような部屋で、幼稚園の年中・年長組の5、6歳児7人が着席した。指導員は3人。“授業”は、発言したいときは手を挙げるなどの約束事を描いた絵カードを使い、子供たちと確認することから始まる。

 最初は椅子に座り、挙手してクイズに答えていた子供たちも、開始から約20分が過ぎると、立ち歩いたり机をたたいたり。「うるさい」「しーっ」と何度も叫ぶ子供もいる。声の大きさを調節するのが苦手で、大声を出してしまうのだ。

 発達に課題のある未就学児から高校生までを対象とする「リーフ」は、SSTや学習面の支援を実施する学習塾。就労支援サービス会社のリタリコ(東京都目黒区)が平成23年に開始し、首都圏で展開する。東京都品川区の大井町校ではこの日、小学校入学に向けた就学準備コースが行われた。

 声のコントロールが難しい子供には、指導員が場面に応じた声の大きさをグラフで示した絵カードを見せ、静かにするよう伝える。口頭ではなく、視覚で伝えた方が分かる子供がいるためだ。学びやすい方法が子供によって違い、個別の指導計画を基にプログラムを進める。

 都内から通う年長組の女児は、同年齢の子供とのコミュニケーションが苦手だ。この日は、知らない子供たちのグループに加わるため不安がっていたが、授業で班活動をした後は一緒に遊べるようになった。母親(39)は「小学校で一斉に指示を出されたときに聞けないと困るので、まず社会性を教わりたい」。

 教室長の川崎翔太郎さんは「成功体験を重ね、自己肯定感を高めていく。集中できない子供も、席を前の方に配置したり気になる掲示物を除いたりすると気が散らない場合もある。子供の特性を理解してくれるよう、子供が通う学校と連携することもある」と話す。



■不登校、いじめ…二次障害を防ぐ

 「リーフ」に就学前の子供が通うきっかけは、3歳児や5歳児の健康診査で発達の遅れを指摘され、医療機関の紹介などで訪れる事例が多い。

 椅子に座って課題に取り組む▽先生の指示で動く▽係を決めて役割分担する-などを練習し、約9割は通常学級に入学する。小学校で失敗を重ね自己肯定感が低下したり集団になじめなかったりすると、不登校やいじめなどの二次障害が起きる恐れがあり、不安を持つ保護者も多いという。

 「東京未来大学こどもみらい園」(東京都足立区)も、発達に課題のある子供のための個別学習塾だ。「こども心理学部」のある大学や専門学校を運営する学校法人の三幸学園が昨年7月にオープンした。対象は、2歳から小学6年まで。苦手な部分のケア中心ではなく、やりたいことや楽しみを支援する。

 このため、(1)読み・書き・計算・SST(2)英語(3)IT(情報技術)(4)アート(5)ダンス(6)体操-の6コースを設置。子供の得意分野を伸ばすことを目指している。未就学児には、読み・書き・計算・SSTが最も人気がある。茨城県や愛知県など遠方から通う子供もおり、来年には定員200人に達しそうだという。

 同園では「『落ち着きがない』『集中して聞けない』が主な悩みでも、それがやりたくないことだった場合は、やりたいことをさせれば変わる可能性がある。自信をつけ自己肯定感が高まると、二次障害が起きずに済む可能性がある」とする。



■発達障害、6・5%が「可能性」

 SSTなどを行う民間の塾が増える背景には、文部科学省の調査で通常学級に在籍する小中学生に発達障害の可能性のある子供が少なくないと分かったことがあるようだ。

 文科省が平成24年2~3月、全国(岩手、福島、宮城の3県を除く)の公立小中学校の通常学級に在籍する児童・生徒約5万4千人(回収率97%)に実施した調査によると、発達障害の可能性のある児童・生徒の割合は約6・5%(推定値)。専門家の判断ではなく、担任教員が回答した内容から「指示の理解が難しい」「課題や活動に必要なものをなくす」「場面に関係なく声を出す」などの困難があった。


※2015.1.31 WooRis(ウーリス)

 

気づかないまま見逃してない?「子どもの発達障がい」判断ポイントはココ

 

 

近年、予備軍も含めると子どもの1~2割が発達障がいと推定されるというデータが出ているようです。はじめは親も、子の異変になかなか気づくことができないでいるという現状もあるとか。

しかし、早期に発見できると、その後の治療や育児にメリットがあるとされています。

そこで今回は、雑誌『AERA with Baby』2014年2月号の「発達障がいを理解しよう」という記事を参考に、“乳幼児期の発達障がいのサイン”について紹介します。

 

 

■何ヶ月経っても同じ症状で悩むようなら疑ってみよう

<寝ないと悩んでいても半年後には寝るようになっていたり、食べないと心配していた3ヶ月後には食べ過ぎを心配していたり、通常の子育ての悩みは、数ヶ月単位で移り変わっていくものです。それが、3ヶ月、6ヶ月たっても同じことで悩んでいる場合は、発達障がいを疑ってみましょう>

 

 

特に第一子の子育ての時は、親も初めての経験ばかりなので、何が正しくて何が正しくないのか、よく分かりませんよね。まして、子どもの発育は個人差が大きいのも特徴ですから、発達障がいを抱えているかどうかは非常に判断がつきにくいもの。

0歳のころから特徴が出やすいのは自閉症、幼児期で顕在化する傾向にあるのがアスペルガー症候群、ADHD、就学期にサインが出やすいのがLDなどといわれてはいますが、実際にはばらつきがありますので、それぞれのケースでの見極めが重要となります。

 

■発見は早ければ早いほどメリットがある

 

<『そうかもしれない』グレーゾーンが広いのも発達障がいの特徴です。ただ、診断されたとしても、グレーだとしても、早くに把握できれば、その後の子育てが大いに違ってきます。気付くのが早ければ早いほど、子どもの成長にとっては、メリットが大きくなります>

 

 

子どもが小さいうちは、発達の途中段階にあるために、専門家でさえ判断が難しいことがあるようです。

もし、子どもに何かしらのサインがあった場合、親は、他の子と同じようにできない、と否定するのではなく、そういったことも個性と捉えて、一番の理解者になって力を最大限に引き出すことが大切だというのです。

そういった意味でも、発見が早い方が、子育てがやりやすくなるのというのですね。

いずれにせよ、親は子どもの発するサインを見逃さないようにすることが、何よりも大事だということです。

 

以上、“乳幼児期の発達障がいのサイン”についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? このように早期発見は、育児をする上でメリットがあるのです。

もちろん、発達障がいを勝手に自己判断したり、心配しすぎたりするのはよくないことですが、専門家の意見も聞きながら、子どものサインを見逃さないようにしましょう。

 

※2015.1.13 読売新聞

 

 

子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍

 

 

子どもへの向精神薬の処方件数が増加し、13歳~18歳では、2002年~04年と08年~10年との比較で、注意欠如・多動症に使うADHD治療薬が2・49倍、統合失調症などに使う抗精神病薬が1・43倍になったことが、医療経済研究機構(東京)と国立精神・神経医療研究センター(同)などによる初の全国調査で分かった。

 調査は、02年から10年の間に、外来診療を受けた18歳以下の患者の診療報酬と調剤報酬の明細書約23万件を分析した。1000人あたりの向精神薬の処方件数などを算出し、統計解析で年齢層ごとの処方件数の年次推移などを比較した。

 02年~04年と08年~10年の処方件数を比べると、13歳~18歳ではADHD治療薬と抗精神病薬の増加に加え、抗うつ薬の処方も1・31倍となっていた。6歳~12歳でも、ADHD治療薬が1・84倍、抗精神病薬が1・58倍と増えていた。

 

 

 

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