関連ニュース


このような記事がありました。

 

2017年

2月

15日

<ADHD>母6割、確定診断で「原因分かり、ほっとした」

 

 ◇製薬会社のネット調査

 

 発達障害の一つで、多動性などの特徴があるADHD(注意欠陥多動性障害)の子を持つ母親の6割が、確定診断を受けて「症状の原因が分かりほっとした」と考えていることが、製薬会社のインターネット調査で分かった。一方、ADHDが疑われる子どもを担当した小学校教師の3割は、保護者に子育て支援機関への相談や医療機関の受診を勧めなかったと回答、学校の支援が不十分な実態も浮かんだ。

 

 治療薬を開発している塩野義製薬とシャイアー・ジャパンが共同で実施。昨年11〜12月、小学生の子どもが確定診断を受けた全国の母親283人と小学校教師103人から回答を得た。

 母親の4割は診断を受けたことで「子どもの将来が心配で落ち込んだ」と回答しており、調査を監修した児童精神科医の斉藤万比古氏は「衝動性などの特性は弱みでもあり強みでもあるが、親にとっては不利になるという恐れが強い」と指摘。「身近な学校や支援窓口に相談するプロセスがあるといい。教師には困っている親に手を差し伸べ、向き合ってほしい」と求めた。

 

 ADHDの当事者であり、支援活動に取り組むNPO法人「えじそんくらぶ」(埼玉県)の高山恵子代表は「育て方が原因ではないと分かることで、虐待防止につながる。不登校や自尊感情の低下といった2次障害を防ぐには、投薬治療だけではないトータルな支援が必要だ」と話した。

 

毎日新聞

2017年

2月

02日

増える「大人の発達障がい」本人を追い込む“二次障がい”に注意!

 

 

ホウドウキョク 2/2(木)    

増える「大人の発達障がい」本人を追い込む“二次障がい”に注意!

 

 

 

大人の発達障害が増えている。そのワケは?

 

 

発達障がいの子どもは「クラスに2人以上」

発達障害のある子どもの医療機関の受診状況を総務省が調べた結果、半数以上の機関で初診までに3カ月以上、中には約10カ月以上待たされていることがわかりました。
これは発達障がいの子どもが増えているせいでしょうか?

2012年に文科省が行った全国の公立小中学校での調査では、“発達障がいの可能性がある”児童生徒の割合は6.5%でした。
これは15人に1人。つまり、クラスに2人程度になります。
ただ、これは通常学級が対象なので、特別支援学校等に通っている児童生徒を含めると、実際の数字は6.5%よりも高いと思われます。
とはいえ、発達障がい児者自体が増えたということではなく、1980年代後半から診断基準が普及したことで「発達障がいと診断される人が増えた」と解釈するのが一般的です。

 

 

 

発達障がいは男性に多い

発達障害は、発達障害がい者支援法により、
・自閉症スペクトラム
・学習障がい(LD)
・注意欠陥多動性障がい(AD/HD)
・・・の3種類に分類されています。

「自閉症スペクトラム」は比較的新しい診断名です。
発達障害がいの症状には多様性があり、連続体として重なり合っているという考え方に立って、2013年にアメリカの精神医学会が、自閉症やアスペルガー症候群などを統合した「自閉症スペクトラム」という診断名に統合したのです。

2012年の文科省の調査では、全ての発達障がいの男女比は、男2.4:女1でした。
米疾病管理センターのデータでは、自閉症スペクトラムの男女比は5:1となっています。
なぜ男性に多く発現するのかは、よくわかっていません。

 

 

原因は先天性の脳機能障がい

発達障害の原因は、主に先天性の脳機能障がいです(知能障がいを伴う場合もあります)。
親のしつけや育て方の問題ではありません。
後天性は一切無く、生後に発病する心の病気ではありません。
発達障がいのお子さんを抱える親御さんは、今もそうした偏見や間違った見方に苦しむことも多いのです。

では、なぜ脳に先天的な機能障害が生じるのでしょうか?

 

 

「遺伝」だけではなく、「環境」も関与

まだ完全には解明されていませんが、近年の研究によって“遺伝”と“環境”という二つの要素が複雑に関係していることがわかってきています。

アメリカで行われた研究で、以下のような結果が出ました。
自閉症スペクトラムの兄弟がいる場合、もう一人も自閉症スペクトラムである確率は、一卵性双生児の時は70%台、二卵性は30%台、通常の兄弟は20%以下だったというのです。

このことによって、遺伝が関係していることはわかりました。
ただし遺伝子が同一である一卵性双生児でも100%ではないため、遺伝子以外の要素…「環境」要因も絡んでいることも併せて明確になったのです。

 

 

「環境」とは、出産後ではなく、妊娠中の「環境」

妊娠中に母親が抗てんかん薬「バルプロ酸ナトリウム」を服用すると、赤ちゃんの自閉症スペクトラムのリスクがおよそ3倍に高くなることが分かっています。
また、母親が妊娠中に抗うつ薬を服用すると、高確率で赤ちゃんが自閉症スペクトラムで生まれるという調査結果もあります。

大人になってから判明する発達障がいが増えている!

近年、「その場の雰囲気が読めない」「コミュニケーションが苦手」「時間や期限が守れない」「約束や用事をよく忘れてしまう」「衝動的に行動してしまう」…といった症状から、大人になって初めて発達障がいが発覚するケースが増えています。
これらのことは、誰でも1度や2度はあることのように思えます。
しかし発達障がいの場合、「時々」ではなく「いつも」こうした問題が起き、日常生活に支障が出るのです。

 

 

なぜ大人になるまで診断されなかったのか?

発達障がいの症状が、大人になって初めて出るということはありません。
必ず3歳ころまでには症状は発現しているのです。
しかし、知的障がいを伴わない発達障がいの場合、「少し変わった人だ」と認識されながらも、普通に大人になっていくケースが多くあります。
むしろ、学校の勉強などはとても優秀で、受験でも成功することもあり、本人も周囲も発達障がいであると気づかないこともあります。

 

 

「大人の発達障がい」診断のきっかけは゛二次障害“

先ほどのようなことが職場で続くと、上司や周囲が激しく叱責することもあるでしょう。
あるいは何度注意されても、自分の行動を改善出来ないことで気を病んでしまい、「自分は何をやっても駄目なんだ」と、うつ病、不安障がいなどを発症することが少なくありません。
そうした、うつ病、不安障がいなどが「大人の発達障がい」の“二次障害”です。
“二次障がい”は、「大人の発達障がい」でトラブルを抱える本人を、更に追い込み、苦しめます。
実際には、二次障がいをきっかけに心療内科などを受診して、発達障がいと診断されるケースが多いのですが…。

 

 

「大人の発達障がい」と診断されたら

治療については、主に薬物療法と生活療法の二つがあります。
ADHDには治療薬があり、最近成人にも適応されました。
またうつ病など二次障がいへの治療としても、薬物療法はよく行われています。
発達障がいがある場合の精神障がいは、少量の薬物でも効果があることが多いのです。
生活療法では、障がいについて理解を深めることを目的とした心理教育や、コミュニケーションの向上を目的としたSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)などが行われます。

もし、社会生活の中で何らかの生きづらさを感じていたり、自分も周囲も困っているようであれば、専門機関に相談しても良いかもしれません。


◆渡邊千春先生 監修
平成24年9月 千春皮フ科クリニックを開院。
医学博士、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会専門医、日本アレルギー学会会員、日本臨床皮膚科外科学会会員

2017年

1月

30日

スティーブ・ジョブズや楽天・三木谷氏も? 発達障害「ADHD」には起業家・天才がゴロゴロ

 

スティーブ・ジョブズや楽天・三木谷氏も? 発達障害「ADHD」には起業家・天才がゴロゴロ

 

を掲載しました。 こちら

 

2017年

1月

20日

アスペルガー症候群の子ども時代 〜ほかの人と何かが違うと感じた世界〜

 

 

私はアスペルガー症候群。子ども時代も苦労しました。私はなんでみんなと違うの?そうした疑問を持ちながら生きてきました。当事者ならではの、私から見えていた世界をお話します。
文・七海

 

 

なぜか私はみんなと違う。でも、みんなと同じになりたい

 

クラスから浮いている、それは自覚していました。私はアスペルガー症候群。診断されたのは大人になってからだったけれど、なんだかずっと生きづらいと感じていました。友達付き合いがとっても苦手だった子ども時代、私は常に違和感を持って生きていました。どうして私はみんなと違うの?そうやって悩んだ経験をお話します。
小学校のクラス。わいわいと賑やかで、みんなが眩しかった。私もみんなの輪に入りたい。そう思っていました。
誰もが当たり前のように友達を作っていく―。それが不思議でなりませんでした。友達っていったい何? どうやったら友達になれるの? どこからが友達なの? 境界線が曖昧で、友達の定義ができずに苦しみました。それでも友達が欲しくて、私は必至でした。「友達になろう」と題した手紙をたくさん書いて、クラスのみんなに配って回りました。彼、彼女たちは笑顔で「ありがとう」と言い手紙を受け取ってくれる。でも、友達なんてできませんでした。
私はいつもクラスから浮いていて、それも自覚していました。みんながグループで行動するのに、私はひとり。お弁当は友達同士で食べているのに、私はひとり。休憩時間は友達同士で遊んでいるのに、私はひとり。孤独感がとても強く、みんなが楽しそうにしている間、私は机に突っ伏して寝たフリをしていました。みんなの笑い声を、羨ましそうに聞きながら―。

 

 

爆発したのは中学校2年生。酷いいじめを受けました

 

発達障害を持つ子どもは、いじめを受けることがよくあります。相変わらず違和感を覚えたまま、中学校に進学しました。受験することもなく、近所の公立中学校でした。その中学校は、地元では有名ないわゆる ”ヤンキー校”。毎日学校が荒れ、暴力沙汰、警察沙汰なんて日常茶飯事でした。
中学校2年生になったとき、私はいじめの標的になりました。体育の授業中、遠くから「キモ〜い」という声が聞こえ、私のことじゃないかな、とドキドキしたのが始まりです。正直、私の何がいけなかったのかもいまだにわからない。比喩的な表現を理解するのは昔から苦手でしたし、表情を読み取るのも苦手。言葉もストレートだったと思います。でも、それを上手に治す術を私は知りませんでした。そういったアスペルガー特有の苦手な部分が災いしたのかもしれません。「キモ〜い」と聞こえた日から、露骨ないじめを受けるようになったのです。集団リンチは当たり前。男子も女子も関係なかった。痛いと言ってもやめてもらえなかった。朝学校に行くと、私の上履きや机はなくて、外に出ていました。その机や、中に入っていた教科書・ノートには、「死ね」「ブス」「キモい」などといった言葉が書き殴られていました。私は平然とした顔を装って、机や教科書を元に戻し、机に突っ伏して寝たフリをしていました。

 

 

障害者学級に入っていれば何かが違ったのだろうか。アスペルガー症候群の子どもを持つ方へ

 

子どもに寄り添ってあげてください。アスペルガー症候群当事者は、悪気なくストレートに物事を言うことがよくあります。また、比喩的な表現を理解するのが苦手なため、暗黙の了解が分からないことも多々。こうしたやり取りを日常的に行っている ”健常者” の方には理解しがたいかもしれません。アスペルガー症候群の特性が ”健常者” の特性とマッチしないため、マジョリティ世界に馴染めない子ども時代を過ごすことが多いのです。
私は障害者学級に入っていれば、人生何かが違ったのだろうか、と思うことが今でもあります。まだまだ偏見は強いですが、私が子どもだった頃より、発達障害という言葉が浸透しています。発達障害に対応できる教員も増えてきています。自分の子どもがアスペルガー症候群である場合は、その特性を理解して、子どもに合った進学方法をさせるのが良いように思います。
また、周囲にアスペルガー症候群の人がいるという方。どうか、偏見を持って接しないでください。あなたにも個性があるように、私たちにも個性があるのです。苦手なことはたくさんあるかもしれません。だけど、それを理解して、一緒に寄り添ってくれればそれだけで温かい気持ちになるのです。なぜなら、いつも孤独感を抱いているから―。

  

 

anan総研 2017年01月20日

 

 

2017年

1月

20日

「うちの子ADHD?」親がとるべき6つの対応法

 

 

ADHDなど発達障害の子が増えていると聞いて、「うちの子も?」と気になっている方がいるのではないでしょうか?『AERA with Kids 冬号』(朝日新聞出版)で、子どもの発達障害に長く取り組んでいる東京家政大学の宮島祐先生に、具体的な親の接し方などについて聞きました。

*  *  *
 昨今よく耳にするようになった「発達障害」。ADHD(注意欠如[欠陥]・多動症)もそのひとつです。そのほか、学習障害(LD)、自閉スペクトラム症(ASD)などがあります。ただし、これらの分類は医学界の診断名も、分類の仕方も、言葉の使い方も含めて混沌(こんとん)としていて、専門医でないとうまく整理できないのが現状です。

 宮島先生も、「病名として分類はされていますが、ADHDの特性に、こだわりが強い、コミュニケーションが苦手といったASDの特性が併存しているなど、いろいろな症状が混在していて病名できれいに分けることはできないのが実際です。今はインターネットなどですぐに病名を調べることができますが、チェックした結果をうのみにするのはやめましょう」と注意を促します。

 とくに就学前後の子どもたちは、幼児期特有の落ち着きのなさ、目の前のことに夢中になってやることを忘れてしまう、多少のかんしゃくといったことが多くの子に見られます。そのような診断がつきにくい子どもは、「グレーゾーン」ではなく、「パステルゾーン」の時期と考えるべきだ、と宮島先生。「『うちの子はきっとそう!』とネガティブに決めつけて、不安を募らせるのではなく、『いろいろな色が隠れている』とポジティブにとらえてみましょう」とアドバイスします。

 とはいえ、集団に溶け込めていないのに「うちの子は勉強もできるし、頭もいいからADHDじゃない」と決めつけてしまうのもまた問題です。それを防ぐには、子どもの行動の問題に「あれ?」と気づく感覚が大切です。

 もしも「指示に従うのが苦手」「忘れ物がやたらと多い」「気が散りやすい」など、「あれ?」と感じる行動や症状が見られたら、そう思ったところを一度整理して、書き出してみるのもいいでしょう。それは、専門医に相談するときの指標になります。

 たとえ、子どもがADHDの特性を持つ子であっても、大きな心配や子育てへの不安を感じることはありません。「そのような個性を持った子」と考え、子どもが自分の特徴に自信をもてるよう、接し方や対応を変えていけば大丈夫です。

 そのためにまず親が心しておきたいことは、ADHDの子どもたちによく見られる行動は、生まれもった性質によるものだということです。本人は決して意図的にやっているわけではなく、親御さんのしつけの問題でもありません。それを知らないと「困った行動を直さなければ」となり、「何度言ったらわかるの!」と厳しい注意を繰り返したり、ときに叩いてわからせようとしたりしてしまいがちです。

 

 

「いちばんの問題は、自分の特徴を否定され続けることで子ども自身が傷つき、自分への自尊心を失ってしまうことです。それを避けるためにも、やはり早期発見が大事。低学年までの間にADHDの可能性に気づいて早期に対応することで、子どもも明るく成長していきますし、親も楽しく子育てできるようになります」(宮島先生)

 では日々の生活では、親は子どもにどう対応していけばよいのでしょうか?

 宮島先生がアドバイスするのは、以下の6つの対応法です。

「わが子の行動特性に合わせて前もって約束を決め、守れたらほめるを積み重ねていけば、子どもの側もどう行動すればよいのかがわかります。発達障害をなおすという視点ではなく、社会の中で生きやすくしてやることをいちばんに考えていくことが最大のポイントです」(宮島先生)

(1)「こだわり」をよい方向に活用してパターン化させる
「一度覚えたら忘れない」という“こだわり特性”を生かし、やるべきことをパターン化

(2)前もって約束を決める、変更点を予告しておく
新しい場所、変化や突然の変更が苦手な子には前もって予告し、とる行動を約束しておく

(3)否定や命令の言葉でなく、肯定的な言葉で伝える
「走るな」ではなく「歩こうね」のように、指示や注意をする際は肯定的な言葉で伝える

(4)指をさす、手本やメモを見せるなど視覚化して伝える
してほしいこと、やらせたいことは、文字や絵、写真を使って「見えるかたち」で伝える

(5)行動・場所・時間など、手順はひとつずつ、わかりやすく伝える
複数の指示を一度に出されるのは苦手。指示は手順に沿ってひとつずつ区切って伝える

(6)叱るときは個別に、ほめるときはみんなの前で
友だちと一緒なら、叱るときは別の場所に連れ出して叱り、ほめるときはみんなの前で!

※『AERA with Kids 冬号』より抜粋

 

 


※2015.3.23 産経新聞


小学校入学前に通う“塾” 「発達に課題」「学校生活に不安」…社会性を育む“配慮”と“実践”

 

小学校入学を前に、発達に課題のある子供を対象に対人コミュニケーションなどの社会性を育むソーシャルスキルトレーニング(SST)を行う塾が増えている。発達障害(学習障害や注意欠陥・多動性障害など)の診断を受けた子供に限らず、集中して話を聞けなかったり集団行動が苦手だったりなど小学校生活に不安のある子供にも対応。口コミで利用が広がっている。


■個別の指導計画を基に

 小さな机と椅子が並び、小学校の教室を小さくしたような部屋で、幼稚園の年中・年長組の5、6歳児7人が着席した。指導員は3人。“授業”は、発言したいときは手を挙げるなどの約束事を描いた絵カードを使い、子供たちと確認することから始まる。

 最初は椅子に座り、挙手してクイズに答えていた子供たちも、開始から約20分が過ぎると、立ち歩いたり机をたたいたり。「うるさい」「しーっ」と何度も叫ぶ子供もいる。声の大きさを調節するのが苦手で、大声を出してしまうのだ。

 発達に課題のある未就学児から高校生までを対象とする「リーフ」は、SSTや学習面の支援を実施する学習塾。就労支援サービス会社のリタリコ(東京都目黒区)が平成23年に開始し、首都圏で展開する。東京都品川区の大井町校ではこの日、小学校入学に向けた就学準備コースが行われた。

 声のコントロールが難しい子供には、指導員が場面に応じた声の大きさをグラフで示した絵カードを見せ、静かにするよう伝える。口頭ではなく、視覚で伝えた方が分かる子供がいるためだ。学びやすい方法が子供によって違い、個別の指導計画を基にプログラムを進める。

 都内から通う年長組の女児は、同年齢の子供とのコミュニケーションが苦手だ。この日は、知らない子供たちのグループに加わるため不安がっていたが、授業で班活動をした後は一緒に遊べるようになった。母親(39)は「小学校で一斉に指示を出されたときに聞けないと困るので、まず社会性を教わりたい」。

 教室長の川崎翔太郎さんは「成功体験を重ね、自己肯定感を高めていく。集中できない子供も、席を前の方に配置したり気になる掲示物を除いたりすると気が散らない場合もある。子供の特性を理解してくれるよう、子供が通う学校と連携することもある」と話す。



■不登校、いじめ…二次障害を防ぐ

 「リーフ」に就学前の子供が通うきっかけは、3歳児や5歳児の健康診査で発達の遅れを指摘され、医療機関の紹介などで訪れる事例が多い。

 椅子に座って課題に取り組む▽先生の指示で動く▽係を決めて役割分担する-などを練習し、約9割は通常学級に入学する。小学校で失敗を重ね自己肯定感が低下したり集団になじめなかったりすると、不登校やいじめなどの二次障害が起きる恐れがあり、不安を持つ保護者も多いという。

 「東京未来大学こどもみらい園」(東京都足立区)も、発達に課題のある子供のための個別学習塾だ。「こども心理学部」のある大学や専門学校を運営する学校法人の三幸学園が昨年7月にオープンした。対象は、2歳から小学6年まで。苦手な部分のケア中心ではなく、やりたいことや楽しみを支援する。

 このため、(1)読み・書き・計算・SST(2)英語(3)IT(情報技術)(4)アート(5)ダンス(6)体操-の6コースを設置。子供の得意分野を伸ばすことを目指している。未就学児には、読み・書き・計算・SSTが最も人気がある。茨城県や愛知県など遠方から通う子供もおり、来年には定員200人に達しそうだという。

 同園では「『落ち着きがない』『集中して聞けない』が主な悩みでも、それがやりたくないことだった場合は、やりたいことをさせれば変わる可能性がある。自信をつけ自己肯定感が高まると、二次障害が起きずに済む可能性がある」とする。



■発達障害、6・5%が「可能性」

 SSTなどを行う民間の塾が増える背景には、文部科学省の調査で通常学級に在籍する小中学生に発達障害の可能性のある子供が少なくないと分かったことがあるようだ。

 文科省が平成24年2~3月、全国(岩手、福島、宮城の3県を除く)の公立小中学校の通常学級に在籍する児童・生徒約5万4千人(回収率97%)に実施した調査によると、発達障害の可能性のある児童・生徒の割合は約6・5%(推定値)。専門家の判断ではなく、担任教員が回答した内容から「指示の理解が難しい」「課題や活動に必要なものをなくす」「場面に関係なく声を出す」などの困難があった。


※2015.1.31 WooRis(ウーリス)

 

気づかないまま見逃してない?「子どもの発達障がい」判断ポイントはココ

 

 

近年、予備軍も含めると子どもの1~2割が発達障がいと推定されるというデータが出ているようです。はじめは親も、子の異変になかなか気づくことができないでいるという現状もあるとか。

しかし、早期に発見できると、その後の治療や育児にメリットがあるとされています。

そこで今回は、雑誌『AERA with Baby』2014年2月号の「発達障がいを理解しよう」という記事を参考に、“乳幼児期の発達障がいのサイン”について紹介します。

 

 

■何ヶ月経っても同じ症状で悩むようなら疑ってみよう

<寝ないと悩んでいても半年後には寝るようになっていたり、食べないと心配していた3ヶ月後には食べ過ぎを心配していたり、通常の子育ての悩みは、数ヶ月単位で移り変わっていくものです。それが、3ヶ月、6ヶ月たっても同じことで悩んでいる場合は、発達障がいを疑ってみましょう>

 

 

特に第一子の子育ての時は、親も初めての経験ばかりなので、何が正しくて何が正しくないのか、よく分かりませんよね。まして、子どもの発育は個人差が大きいのも特徴ですから、発達障がいを抱えているかどうかは非常に判断がつきにくいもの。

0歳のころから特徴が出やすいのは自閉症、幼児期で顕在化する傾向にあるのがアスペルガー症候群、ADHD、就学期にサインが出やすいのがLDなどといわれてはいますが、実際にはばらつきがありますので、それぞれのケースでの見極めが重要となります。

 

■発見は早ければ早いほどメリットがある

 

<『そうかもしれない』グレーゾーンが広いのも発達障がいの特徴です。ただ、診断されたとしても、グレーだとしても、早くに把握できれば、その後の子育てが大いに違ってきます。気付くのが早ければ早いほど、子どもの成長にとっては、メリットが大きくなります>

 

 

子どもが小さいうちは、発達の途中段階にあるために、専門家でさえ判断が難しいことがあるようです。

もし、子どもに何かしらのサインがあった場合、親は、他の子と同じようにできない、と否定するのではなく、そういったことも個性と捉えて、一番の理解者になって力を最大限に引き出すことが大切だというのです。

そういった意味でも、発見が早い方が、子育てがやりやすくなるのというのですね。

いずれにせよ、親は子どもの発するサインを見逃さないようにすることが、何よりも大事だということです。

 

以上、“乳幼児期の発達障がいのサイン”についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか? このように早期発見は、育児をする上でメリットがあるのです。

もちろん、発達障がいを勝手に自己判断したり、心配しすぎたりするのはよくないことですが、専門家の意見も聞きながら、子どものサインを見逃さないようにしましょう。

 

※2015.1.13 読売新聞

 

 

子供に向精神薬処方増…注意欠如などで2・5倍

 

 

子どもへの向精神薬の処方件数が増加し、13歳~18歳では、2002年~04年と08年~10年との比較で、注意欠如・多動症に使うADHD治療薬が2・49倍、統合失調症などに使う抗精神病薬が1・43倍になったことが、医療経済研究機構(東京)と国立精神・神経医療研究センター(同)などによる初の全国調査で分かった。

 調査は、02年から10年の間に、外来診療を受けた18歳以下の患者の診療報酬と調剤報酬の明細書約23万件を分析した。1000人あたりの向精神薬の処方件数などを算出し、統計解析で年齢層ごとの処方件数の年次推移などを比較した。

 02年~04年と08年~10年の処方件数を比べると、13歳~18歳ではADHD治療薬と抗精神病薬の増加に加え、抗うつ薬の処方も1・31倍となっていた。6歳~12歳でも、ADHD治療薬が1・84倍、抗精神病薬が1・58倍と増えていた。

 

 

 

ランキング


    
   

ただいま入会キャンペーン実施中!

★関連書籍34冊の紹介はトップページに掲載しています。

幼児教育