発達障害の検査をためらっている人に。発達検査をするメリットを考える

 

発達障害における早期療育の重要性が広まってきている昨今、子どもの動向に目を向ける大人たちのチェックがますます厳しくなってきたように感じます。ひと昔前であれば「ちょっと変わった子」で位置付けられていた子どもにも、何かしらの診断名がつくような時代になってきました。それゆえ我が子が少しでも他のお友達と違う行動を取ろうものなら「何かあるんじゃないか?」と不安に思うママも少なくないと思います。

 

 

■なぜ早期療育が有効なのか

 

発達検査を受けて、もし診断名がつくとなったら…障害者になってしまう。その点のみで気後れしてしまうママもいるかもしれません。しかし専門家に診ていただいて、何でもないと言われたら大丈夫だと安心できますし、悩みを相談できる場があれば、改善点や今後の指針がはっきりさせることができ、さらには多くの大人たちに支えられながら育児ができる環境が整えられるのです。

 

 

 

『うちはね、めっちゃくちゃ怪我ばっかりする子で発達障害だった。薬をもらってからは物凄く怪我が減りましたよ。診断されなければ死んでたかも知れないし、一人で学校に行けなかったと思う。
でも、療育は周りの反対にあって受けられなくて、いま五年生だけど、凄く荒れてる。
同じく診断を受けて、しかも療育をうけた子は、今はまったく普通になってる。薬も必要なくなってる。
正直羨ましいな。こんなに差がつくなんて。
療育を受けて損はないと思いますよ。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

 

『我が子が特殊な子と思うのが間違いなんだよ。丁寧に子供に合わせてステップアップさせる、だったら理解しやすいかな?
 「早期療育は大事で重要」と言われると、「療育に通っていても意味ないと判断する親が間違ってる」と受け取ってしまって嫌な人もいるかもしれない。
でもそうじゃないから大丈夫だよ。必要ない子は必要ないんだから。

 失敗して学べる子は丁寧で細かな配慮はいらないかもしれない。でも失敗すると0になってしまう、次からはできなくなる子、やり方を間違えたり誰かに手を出されるとパニックになってしまう子、そういう子達にとっては療育の場は大事だったりするんだよ。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

 

 

『療育は出来ないものを劇的に出来るようにするような特別な訓練ではない。親の理解や知識を深めたりする方が目的。周りがどういうことをしたら子供が不快にならずに過ごせるか考える場でもある。
カリキュラムも幼稚園と同じだけど、幼稚園や保育園よりは療育は少人数だよね。
その中で子供がどういう行動をするか見たりして対策を練る。あと大人数ではできないことでも少人数の中だとできたりする子もいる。

 課題も最初はみんなと同じ場所ではできなかった子も、一回目は違う場所でやり、2回目は皆の近くで先生と、3回目はみんなと同じように課題ができるようになったりもしたよ。その流れや誘導の仕方も子供に合わせて考えてやったからできるようになったんだよ。
普通の幼稚園じゃそこまで段階踏んで丁寧にはできないよね。そうすることでできるようになるのがわかれば、幼稚園に入園した後に先生に伝えることができるし、先生も子供も楽じゃない?』

出典:http://mamastar.jp

 

 

 

『療育で一番重視してるものは何かというと、自己肯定感を上げることだと思うんだ。
“失敗は成功のもと”で成長出来る子なら別に構わないんだけどさ、失敗を極端に怖がる子も多いんだよね。
小さな失敗をいつまでも忘れないでパニックになる子もいたりするくらい。
うちの療育は同じプログラムを最低3回はするよ。
一回目はプログラム内容に興味を示す。二回目は一回経験したことにより見通しを持って取り組む。三回目は繰り返し行うことによって自信を持って取り組む。
プログラムの内容は決して難しいわけじゃないから、傍から見ると意味あるのかと思うし、やってることも保育園や幼稚園でもやるようなこと。粘土とかね。でもそれを繰り返すことで自己肯定に繋がったりするんだよね。
あと療育は自己分析をする場面でもあるよ。例えば、自分は忘れものが多い。でも予定表を掲示すると忘れものを減らすことが出来る、といった具合に。
 人より苦手なことが多くて、それを克服するのは大変なことだよ。だけど、どうすればそこを補うことが出来るのか?自分を知って自分で補う術を学ぶところでもあるよ。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

 

 

■子ども自身が生きづらさを感じないようにするためには

 

発達障害の大きな特徴の1つに、得意と苦手の凸凹が激しい点があります。苦手分野になると途端に出来なくなり、戸惑ったりパニックになってしまうのです。そのサポートをするのが療育の目的の1つ。苦手を訓練していくことで、大人になっても生きづらさや不便さを感じないようにしていくのです。子ども自身が将来何をどう感じて生きているのかは、親に考えて欲しい視点です。

 

 

 

『うちの義妹は明らかに障害がある。でも義親は性格でしょって言ってる。
周りからも嫌われてるし、本人は何故嫌われてるかわかってない。
かわいそうだよ。それなら幼い頃から療育した方が本人の為にもいいと思う。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

『ただの性格なら親は「いい加減にしなさい!」「ちゃんとしなさい。」とか直そうと怒っちゃうかもしれない。それが、ちゃんと診断されて療育を受けて子どもとの関わり方がわかれば、無駄に怒らなくていい。怒って変わることじゃないから、こう言えばいい…とかね。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

『うちは学校に入って年々落ち着いてきたし、やれる事も増えてるよ。年齢とともに成長してる。
入学後は普通学級では難しいかもしれないから、学校選びが重要。理解ある体制が出来てるかそうでないかじゃ全く違う。普通の子達の雰囲気も全然違うから。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

『親がちゃんと出来たらいいんだよ。でも障害の可能性があるのに何もしない親は、ほとんどが放置親か現実を見ない人たち。子供だってそれなりに学んでそれなりに大人になるけど、障害がある子で先生も認知していなければ、単に手がかかる問題児と見做される。
 失敗から学ぶとしても誰よりも成功体験が少なくて、どんどん自己肯定感は減っていく。それを認めて先生と協力して親が進めて行くことが出来たらいいと思うけれど、ほとんどのお母さんは障害経験一年生で、ちゃんと出来るとは限らない。
 保育園や幼稚園の先生だって、そういうお子さんへの接し方には悩んでいるから施設に見学に行ったり、臨床心理の仕事のお母さんにアドバイスを求めたりして、努力して理解しようとされている。お母さんが完璧に理解してるなら療育はいらないけど、まだわかってないお母さんにとって療育は必要なものだと思う。』

出典:http://mamastar.jp

 

 

 

検診で引っかかった、園や学校の担任から検査を勧められた…様々な場面で我が子の発達の度合いを疑う日が来るかもしれません。しかしそこで拒絶反応を示すのではなく、どんな方法があるんだろう?と前向きに考えることが出来たら、親子共にさらなるステップに進むことができるのだと思います。

 

 

ママスタセレクト 2015年12月23日

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