発達障害ある子らに居場所を 京都・伏見、保育園長が開所

 

 

発達障害ある子らに居場所を 京都・伏見、保育園長が開所

「ひだまり」で片山さん(右)と一緒にカレーを食べる子どもたち(京都市伏見区)

 

 

 京都市伏見区の保育園園長が、発達障害や不登校の子どもたちの居場所「桜木ふれあいの家 ひだまり」を同区内に開設した。家庭の事情により一人で食事しがちな小学生らと一緒に昼食を楽しむ場を定期的に開くなど、地域で子どもを見守る環境づくりを進めている。


 2005年から母親の子育て支援を続ける桜木こども園(同区石田)の片山定嗣園長(71)が5月、支援場所としている民家の一部で「ひだまり」を開所した。社会福祉士や保育士ら職員3人が常駐し、子どもたちが読書したり、友達と話したり自由に過ごせる空間となっている。
 職員の一人で長男が発達障害という三浦祥子さん(34)=大阪府枚方市=は「発達障害の子は誰にも話せない思いを抱えている。近所のおばさんのような存在で話を聞いてあげたい」と話す。


 ひとり親や生活困窮家庭などさまざまな境遇の子どもと昼食を取る食事会は、月に2回開く。初回の14日は、取り組みに共感した大相撲の東関部屋から贈られたコメ100キロや、市内の青果仲卸会社から届いた野菜を使ってカレーライスを作り、参加した小学生8人と食卓を囲んだ。
 片山園長は「さまざまな境遇の子どもたちがいる。みんなが笑顔になれる場にしたい」と話す。
 開所時間は毎週火・土曜の午後1~4時。食事会は毎月第2、4土曜。無料。利用は事前申し込み制。


 問い合わせは「ひだまり」TEL075(572)2515。

 

2016.5.19 京都新聞

 

 

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