アスペルガー症候群と躾

アスペルガー症候群は躾(しつけ)が悪いのではない

 

アスペルガー症候群は、コミュニケーションが上手くできないという特性があります。例えば、場違いな言動や行動・空気が読めない・読んでも振り向かない・突然怒り出す・パニックになる…などです。 

 

上手くコミュニケーションが取れないということは、集団生活に馴染みにくいことになります。従いまして、幼稚園や小学校などで、どうしても目立った存在になりがちです。

 

アスペルガー症候群の子供を見た場合、外見だけではアスペルガー症候群とは分かりません。しかも、知的な能力の低下などはなく、言語の遅れが目立つようなこともないため、幼稚園や学校などで「親の躾(しつけ)や育て方が悪いのでは?」と言われることもあります。 

 

しかし、アスペルガー症候群の特性は、躾など後天的な要因で発生するモノではなく、生まれ持った特性です。従いまして、躾などは関係ないのですが、親が我が子をアスペルガー症候群であると認識していない場合、もしくはアスペルガー症候群の特性を理解していない場合、「しっかり言い聞かせれば治るのではないか」と考え、きつく叱ることも少なくありません。しかし、叱ったところで生まれ持った特性は変わることはありません。むしろ、子供にとってはストレスになり、パニックを起こすなどの悪循環を招くことにもなりかねません。

 

幼稚園・小学校・中学校・高校などで集団生活をする中で、先生などにアスペルガー症候群である可能性を指摘され、それがきっかけになり受診する場合がよくあります。

それまで、親は「少し変わった子」だとは思いながらも、アスペルガー症候群とは認識できていなかったからです。ただ、そうであることが分かれば、その特性を理解して、その後に行うべきことや見通しなども見えてきます。

従いまして、保育士や教師などから指摘されても、「幼稚園に慣れていなから」「うちの子は少し変わっているから」「そういう性格だから」などと素人診断すると、子供だけでなく親にとっても辛い日々が続くことになります。 

 

(アスペルガー症候群の特徴より)

 


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