アスペルガー症候群の子供が生きやすくする術を身に付けさせる

アスペルガー症候群の子供は、説明されればそれを理解する能力は充分あります。行間を読む必要のない理路整然としたモノ(数学・漢字・コンピュータなど)であれば、大人も驚くほどの能力を発揮することもあるほどですから…。

 

ただ、言葉以外の伝達手段(しぐさ・表情など)での理解力が乏しいため、「言わなくても感覚的に分かるだろう」という期待は捨てて下さい。逆に、しっかり説明すれば、何をしなければいけなかったのかを理解できます。

 

例えば、友達に「お前、臭いな」と言って友達を怒らせてしまっても、アスペルガー症候群の子供は"事実を伝えただけ"で悪いことをしたとは感じていません。そのため、そのようなこと言うと相手は気分を害することを伝え、仮りに臭かったとしても口にすべきではないことを理解させます。すると、「友達の体の匂いが臭い」→「相手に臭いと伝えると相手は気分を害する」→「だから、臭くても本人に言ってはならない」と覚えることが出来ます。その流れを理解できたからといって、その場の空気を読めるようになったり、相手の気持ちを察することが出来るようになる訳ではありませんが、ひとつずつ周囲との関わり方を覚えていくことで、問題を起こさずに集団生活を送れるようになります。

 

要は、まわりと上手く関わる技術を丸暗記するようなイメージです。ただ、生きていれば色んなことがありますので、出来るだけ早くからサポートを始めるのが良いのはご理解頂けるかと…。しかし、その日々の努力が、子供の将来を明るいモノにしていきます。かなり根気を必要としますが、「なぜ分からないの!」と叱りつけるのではなく、事実を把握しトラブルを回避する術を身に付けさせてあげて下さい。

 

アスペルガー症候群の特徴より

 

ランキング


    
   

ただいま入会キャンペーン実施中!

★関連書籍34冊の紹介はトップページに掲載しています。

幼児教育